バイオ・生物系で修士課程まで進学すると、
「このまま博士課程へ進むべきなのか、それとも修士で就職すべきなのか?企業で研究職に就くなら修士卒でも十分なのか?」
と悩む人は少なくありません。
研究が面白くなってきた一方で、将来のキャリアや収入、就職のしやすさなどを考えると、簡単には決められないものです。
また、指導教員や周囲の先輩の進路に影響を受けて、「本当に自分に合った選択なのだろうか」と迷ってしまうこともあるでしょう。
大切なのは、「どちらが正解か」ではなく、自分が将来どのような働き方をしたいのかという視点で考えることです。
バイオ・生物系で企業に就職したいと考えている場合,まず最初に意識しておきたいのは
「自分が将来やりたい研究・職種で博士号が実際に求められているか?」
ということです。
「修士で就職すると中途半端なのでは?」
と不安になる人もいます。
ですが、必ずしもそのように考える必要はありません。
企業では「新しい知識を生み出す」より「製品・技術を実用化する」ことが主な目的です。
メーカーや製薬、化学、ITなど多くの業界では、製品・技術を実用化するために必要な研究経験や専門知識を備えた人材として修士卒を高く評価しています。
実際、研究開発職では修士卒を積極的に採用している企業は多いです。
むしろ大手企業では研究開発の役割が細分化されているため、修士卒・博士卒それぞれの強みを生かした採用が行われることが多く、修士卒の研究開発職も数多く活躍しています。
例えば,大手のバイオ・製薬企業の研究開発職に多い
などは修士卒で活躍できるポストです。
また、企業の業種でいうと、
などでは修士卒も多く採用されています。
一方、少数精鋭で最先端の研究を進めるバイオベンチャーなどでは、一人ひとりに高度な専門性が求められるため、博士卒の割合が高い傾向があります。
こういった新規性の高いサイエンスが競争力そのものになる分野では、博士号保有者の割合が高い企業が少なくありません。
ですが、このような博士号取得者の専門性が求められる企業でも、修士卒は実験を中心としながら研究開発を推進する役割を担っています。
実験実務の中で細かい実験条件を検討したり、良いデータを出すために既存のプロトコルを改良していくのは修士としての専門知識が必要なところです。
要するに、一言で研究開発といっても、その中のどの部分の仕事を担当するのかで求められる学位が変わってきますし、企業の業種や、担当する職務内容でも変わるということです。
修士卒で就職するか、博士課程へ進学するかに正解はありません。
大切なのは、「周囲がどう考えるか」ではなく、「自分に希望するキャリアへの最適解を選ぶ」ことです。
とはいえ、「修士卒の自分の研究内容や専門分野を企業はどのように評価するのだろう?」と不安に感じている方も多いでしょう。
そんな不安を感じている場合は、理系大学院卒のアドバイザーがいる就活サービスに登録して、自分の市場価値を確かめてみることをおすすめします。
修士課程の2年間で、結構忙しい研究の合間の就活で、自分だけで就活を進めると、アプローチできる企業にはどうしても限界があるからです。
専門のアドバイザーが介在することによって、自分だけでは知ることができなかった、修士の専門性を高く評価する企業を知ることもできます。
「自分の専門分野や知識がこんな企業から評価されるんだ」と新たな発見につながるケースも少なくありません。